債務者との交渉や内容証明郵便でも売掛金が支払われなかった場合、法的手段をとるケースも少なくありません。裁判所を通じて売掛金回収を要求するとき、支払督促が最も実行しやすい方法だと言えます。

支払督促とは、裁判所が債務者に対して売掛金の支払いを命じる制度です。正式な裁判を必要とせず、強制執行する効力があります。裁判ではないので手続きの手間も少なく、最短1か月程度で強制執行できるスピードも強みです。証拠を提出する必要もなく、債務者に対して簡単に請求できます。

支払督促の場合、収入印紙も半額で購入できます。法的手続きをするための費用が数千円しかかからず、経費的な負担もほとんどありません。相手が交渉や内容証明郵便に応じないとき、法的手段に出たことをアピールするには有効な手段です。

ただし、支払督促の場合、相手が異議を申し立てると効力が消滅します。異議申し立てによって普通の裁判になってしまうため、売掛金回収まで長期化してしまうことも珍しくありません。裁判になることを想定し、あらかじめ証拠を準備しておくとよいでしょう。

支払督促は売掛金回収における最後の手段です。事を荒立ててしまうためできたら使いたくない手段かもしれませんが、万一のときには検討してみてください。